組換え価の計算
組換え価を、検定交雑の結果・F2の[ab]の割合・配偶子比の3パターンから計算します。親型と組換え型の自動判定、相引・相反の区別、連鎖か独立かの判断を途中式つきで確認でき、高校生物の遺伝問題の検算に役立ちます。
潜性ホモ(aabb)との交配で得られた子の表現型ごとの個体数
自家受精、または同じ遺伝子型どうしの交配を想定します
入力すると各配偶子の期待個数を表示します
例題で試す
パターンを選び、個体数や割合を入れると計算できます。
使い方
- 1
パターンを選ぶ
検定交雑の結果・F2の[ab]の割合・組換え価からの配偶子比、の3つから選びます。
- 2
個体数や割合を入力する
検定交雑なら4つの表現型の個体数、F2なら全個体数と[ab]の個体数、配偶子比なら組換え価と配置を入力します。
- 3
判定と途中式を確認する
親型・組換え型の判定、組換え価の計算、完全連鎖・不完全連鎖・独立の判定を確認できます。
このツールの特長
- 検定交雑の4表現型の個体数から親型・組換え型を自動判定
- F2の[ab]の割合から相引・相反を判定して組換え価を逆算
- 組換え価から配偶子比 n:1:1:n と期待個数を計算
- 完全連鎖・不完全連鎖・独立の判定と距離の目安を表示
- すべてブラウザ内で計算。登録不要・入力値は送信されない
こんな場面で便利
宿題・問題集の検算
検定交雑やF2の計算問題を、親型・組換え型の判定から確認できます。
共通テスト・二次試験の対策
相引・相反の取り違えや分母の誤りなど、つまずきやすい点を途中式で確認できます。
染色体地図の準備
組換え価を距離の目安(1% = 1 cM)に換算し、三点交雑の整理に使えます。
詳しい説明
組換え価は、連鎖した2つの遺伝子の間で乗換えが起こった結果生じる「組換え型の配偶子」が、全配偶子に占める割合です。組換え型の配偶子数 ÷ 全配偶子数 × 100 で求め、0%なら完全連鎖、0%より大きく50%未満なら不完全連鎖、50%なら独立と判定します。乗換えは2本の相同染色体の間でしか起こらないため、定義上50%を超えることはありません。
検定交雑(潜性ホモaabbとの交配)では、相手の配偶子がabだけなので、子の表現型比がそのままF1の配偶子比を映します。数の多い2種類が親型、少ない2種類が組換え型で、親型がABとabなら相引(AB/ab)、AbとaBなら相反(Ab/aB)です。組換え価の分母は親型ではなく全体です。親型どうし・組換え型どうしの数が等しくならない場合や、親型が相引・相反のどちらにも当てはまらない場合は、標本のばらつきや表現型の判定を確認してください。
F2の二重潜性[aabb]の割合qからは、配置が自動的に決まります。qが1/16より小さければ相反でabは組換え型、大きければ相引でabは親型です。相引では q = ((1−r)/2)² より r = 1 − 2√q、相反では q = (r/2)² より r = 2√q で求めます。q = 1/16 のときは独立(r = 50%)です。この逆算は、自家受精または同型個体どうしの交配、雌雄で組換え価が等しい、完全顕性、生存率・受精率に差がない、という前提で成り立ちます。組換え価1%は1 cMとして染色体地図の距離の目安に使われますが、物理的な距離と比例しない場合があります。
よくある質問
親型と組換え型はどう見分けますか?
検定交雑では、子の数の多い2種類が親型、少ない2種類が組換え型です。組換え価は「少ない2種類の合計 ÷ 全体 × 100」で求めます。分母を親型だけにしないことが重要です。
相引と相反はどう違いますか?
相引はABとabが同じ染色体に連鎖した配置(AB/ab)、相反はAbとaBが連鎖した配置(Ab/aB)です。検定交雑では親型がAB・abなら相引、Ab・aBなら相反です。F2では、[ab]の割合qが1/16より小さいと相反になります。
F2から逆算するとき、1−2√qと2√qのどちらを使いますか?
[ab]の割合qが1/16(= 0.0625)より大きければ相引で r = 1 − 2√q、小さければ相反で r = 2√q を使います。q = 1/16のときは独立(r = 50%)です。
組換え価が50%になるのはどんなときですか?
2つの遺伝子が別の染色体にある場合、または同じ染色体でも十分に離れている場合です。乗換えの有無にかかわらず配偶子比が1:1:1:1に近づくため、連鎖しているとは判定できません。
観察数が理論どおりに等しくならない場合は?
理論上は親型どうし・組換え型どうしの数がほぼ等しくなります。ずれが大きいときは、標本のばらつきに加えて、生存率・受精率の差や表現型の判定ミスを確認してください。このツールは等しくない場合も合計から計算し、注意を表示します。
すべての処理はブラウザ内で実行されます。ファイルがアップロードされることはありません。
検証: 教科書例(検定交雑9:1:1:9→10%、1:4:4:1→20%、完全連鎖0%、独立50%、F2の[ab]0.16→20%・0.01→20%、組換え価20%→配偶子比4:1:1:4)とエラー処理を自動テストで確認
今日の豆知識
組換え価は定義上50%を超えません。同じ染色体上でも遺伝子どうしが十分に離れていると乗換えの影響が重なり、50%に近づいて「独立」と区別できなくなります。組換え価1%を1 cMとして染色体地図の距離の目安にします。